介護・看護で広がる「洗い流す」清拭ケアを実践解説した動画記事のアイキャッチ画像

「清拭をしても、なんとなくスッキリしない」「タオルの準備と後片付けだけで時間がなくなる」。介護や看護の現場で、こうした声をよく耳にします。

入浴が難しい方の清潔ケアは、長く「清拭(せいしき)=タオルで拭くこと」が基本でした。いま、その清拭に「お湯で洗い流す」という新しい選択肢が加わりつつあります。

2026年8月、獨協医科大学で開かれた「第31回日本難病看護学会学術集会」では、株式会社シリウス代表取締役の亀井隆平が『これからの清拭』をテーマに講演しました。100名を超える医師・看護師の前で、ベッドの上でお湯を使って洗える介護用洗身用具「スイトルボディ(switle BODY)」を実演しています。

この記事では、スイトルボディ正規販売サイトの立場から次の 4 点をご紹介します。

  • 清拭の基本と、現場で感じる限界
  • 学会で語られた「これからの清拭」の考え方
  • 実演の様子がわかる動画
  • 導入時に使える補助金・給付

介護職・看護師の方はもちろん、ご自宅で介護をされているご家族にも役立つ内容です。

清拭とは|介護・看護で行う目的と基本

清拭(せいしき)とは、入浴やシャワー浴が難しい方の体を、温かいタオルなどで拭いて清潔を保つケアです。病院・介護施設・訪問看護・在宅介護など、あらゆる場面で行われています。

清拭の目的

清拭には、体を清潔に保つことのほかに、次のような目的があります。

目的内容
清潔の保持汗・皮脂・排泄物などの汚れを取り除き、皮膚を清潔に保つ
血行の促進温かいタオルで拭くことで、血流を促す
皮膚の観察発赤・かぶれ・床ずれなど、皮膚の変化に早く気づける
気分転換さっぱりすることで、気持ちの面でもリフレッシュできる
コミュニケーション声かけをしながら触れることで、信頼関係を築く機会になる

清拭の基本的な流れ

一般的な全身清拭は、次の流れで行います。細かな手順や施設ごとの決まりは、それぞれのマニュアルに従ってください。

手順ポイント
1. 体調の確認体温・血圧・顔色を確認し、ご本人の同意を得る
2. 環境の準備室温を 24℃前後に保ち、カーテンやバスタオルでプライバシーに配慮する
3. 物品の準備タオル数枚、バスタオル、洗面器、熱めのお湯(皮膚に当たるタオルは 40℃前後が目安)、着替え
4. 上半身を拭く顔 → 首 → 腕 → 胸・お腹 → 背中の順に、中心から外へ向かって拭く
5. 下半身を拭く足 → 陰部・おしりの順に拭く。陰部は最後に、別のタオルで行う
6. 着替え・片付け水分を拭き取ってから保温し、衣類を整える

清拭をどのくらいの頻度で行うかは、ご本人の状態や施設の方針によって異なります。汚れやすい陰部やおしりは毎日、全身は入浴できない日に合わせて行うことが多いです。

「清拭」と「洗身(せんしん)」の違いは、清拭と洗身の違いとは?介護でお湯で洗い流すべき理由 で詳しく解説しています。

現場で感じる「清拭の限界」

清拭は大切なケアです。ただ、現場の方ほど「拭くだけでは限界がある」と感じているのではないでしょうか。よく聞かれる悩みを 4 つに整理しました。

汚れや皮脂が残りやすい

タオルで拭くと、汚れの一部はタオルに移ります。一方で、時間がたって固くなった皮脂や、排泄物の細かな汚れは、拭くだけでは落としきれないことがあります。ボディソープを使った場合も、泡を拭き取りきれずに肌に残ってしまうことがあります。

準備と後片付けに時間がかかる

タオルを何枚も用意し、お湯を運び、冷めたら替える。終わったらタオルを洗って干す。清拭そのものより、前後の作業に時間を取られている現場も少なくありません。清拭の時間の使い方は、介護の「時間がない」を解決する時短術 でも取り上げています。

体が冷えやすい

温かいタオルも、準備した瞬間から冷めていきます。体を広く出す時間が長いほど、ご本人は寒さを感じやすくなります。特に冬場は、室温とタオルの温度の管理に気を配る必要があります。

「拭かれる」ことへの気持ちの負担

体を拭いてもらうことに、申し訳なさや恥ずかしさを感じる方もいます。「お風呂に入った」という満足感が得にくいことも、清拭の課題のひとつです。

こうした悩みの背景には、「入浴できない方は拭くしかない」という前提があります。この前提を見直そうというのが、学会で語られた「これからの清拭」です。

日本難病看護学会学術集会で語られた「これからの清拭」

講演の概要

項目内容
学会名第31回日本難病看護学会学術集会
会期2026年8月22日(土)・23日(日)※講演は 8月23日(日)
会場獨協医科大学(栃木県下都賀郡壬生町)
学術集会テーマみる きく 語る 対話する 難病看護の今と未来
講演者株式会社シリウス 代表取締役 亀井隆平
講演テーマこれからの清拭
参加者医師・看護師など 100名超

日本難病看護学会は、難病とともに暮らす方の看護を研究・実践する看護職などが集まる学会です。講演では、これからの清拭・洗身のあり方について話し、スイトルボディの実演を行いました。

会場の反応

実演を見た参加者からは、元記事によると「まさに介護の現場の救世主です」という声が寄せられました(出典:株式会社シリウス ニュース)。

あわせて、「どこで購入できるのか」「補助金は使えるのか」という質問も多く寄せられています。関心が「よさそう」で終わらず、「現場に取り入れるにはどうすればよいか」まで進んでいたことがうかがえます。この 2 つの質問には、記事の後半でお答えします。

難病看護の現場で「洗う」ケアが求められる理由

難病のある方の中には、次のような理由で浴室での入浴が難しい方がいます。

  • 人工呼吸器や吸引、経管栄養などの医療的ケアがあり、浴室への移動が大きな負担になる
  • 筋力の低下や拘縮があり、姿勢を保つことが難しい
  • 体調の波があり、入浴の予定を立てにくい

こうした方ほど、清拭の期間が長くなりがちです。一方で、ご本人もご家族も「お湯で洗ってさっぱりしたい」という気持ちを持っています。ベッドの上で、移動せずにお湯で洗えれば、ケアの選択肢が広がります。これが「これからの清拭」の出発点です。

医療的ケアのある方にどのケアを行うかは、主治医や訪問看護師など医療職の判断に従ってください。

【動画】学会で紹介されたスイトルボディ

学会でスイトルボディを紹介した様子は、亀井隆平の YouTube チャンネルで公開されています。

動画をご覧になる際は、次の 3 点に注目してみてください。

  1. お湯を出しながら、同時に吸い取っている:洗ったお湯がベッドに広がらない仕組みです
  2. ご本人は寝たまま:浴室への移動や抱え上げがありません
  3. 準備物が少ない:タオルやバケツを何往復も運ぶ必要がありません

実際の操作手順は、「スイトルボディの使い方動画解説」(記事下)や スイトルボディの使い方 でもご確認いただけます。

「拭く」から「洗い流す」へ|スイトルボディでできること

スイトルボディは、お湯を肌に当てて汚れを浮かせ、その場で汚れたお湯ごと吸い取る介護用洗身用具です。ベッドを濡らさずに、寝たまま体や髪を洗えます。

主な特長

項目内容
使う水の量全身で約 1 リットル(ペットボトル 1 本分ほど)
お湯の温度38℃〜45℃で調節できる
重さ約 5.5kg。持ち運んで居室やベッドサイドで使える
設置工事不要。コンセントがあれば使える
洗える部位体・髪(部位に合わせてヘッドを交換)

清拭との比較

比較項目清拭(タオルで拭く)スイトルボディ(お湯で洗い流す)
汚れの落とし方タオルに移し取るお湯で浮かせて吸い取る
ボディソープ拭き取りが必要お湯で洗い流せる
温かさタオルは徐々に冷める設定温度のお湯が出続ける
準備物タオル数枚・洗面器・お湯本体・約 1L のお湯・バスタオル
洗った感覚「拭いてもらった」「洗ってもらった」

ベッド上での洗身の流れ

  1. 本体にお湯を入れ、温度を設定する
  2. 洗わない部分をバスタオルで覆い、保温する
  3. ヘッドを肌に当て、お湯を出しながら洗う(汚れたお湯はその場で吸い取られる)
  4. 水気を拭いて保温し、衣類を整える
  5. 本体のタンクを空にして片付ける

清拭の代わりとしてだけでなく、陰部洗浄や洗髪、入浴できない日の「部分洗い」にも使えます。詳しい使い方と注意事項は スイトルボディ取扱説明書 をご確認ください。

施設・訪問看護・在宅、それぞれの使い方

病院・介護施設

特殊浴槽の空き待ちや、入浴日以外の清潔ケアに使えます。工事なしで居室に持ち込めるため、浴室まで移動できない方のケアをベッドサイドで完結できます。法人での導入については 介護施設への導入を検討されている管理者様へ をご覧ください。

訪問看護・訪問介護

約 1 リットルのお湯で洗えるため、お湯の運搬や排水場所に困りません。訪問先のベッドで、短時間で「洗う」ケアを行えます。

在宅介護のご家族

ご家族が一人で介助する場合でも、抱え上げずに寝たまま洗えます。個人でのご購入は 個人での購入を検討中の方へ で詳しくご案内しています。重症心身障害のあるお子さまのケアについては、障害児のお風呂・入浴介助 もあわせてご覧ください。

導入費用と補助金・給付|学会で多かった質問にお答えします

価格

スイトルボディの本体価格は 206,800円(税込) です。分割払いやリースにも対応しています。詳しくは スイトルボディの価格と購入方法 をご覧ください。

施設・事業所が使える補助金

スイトルボディは福祉用具情報システム(TAIS)のコード(02201-000001)を取得しており、自治体の補助事業の対象になる場合があります。

補助の採否や申請期限は都道府県・市区町村ごとに異なります。すでに受付を終えた地域もあるため、早めに確認することをおすすめします。

障害のある方・ご家族が使える給付

スイトルボディは「障害児(者)日常生活用具給付事業」の指定を受けている自治体があります。対象や自己負担額は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の福祉課や相談支援専門員にご相談ください。詳しくは スイトルボディが「障害児(者)日常生活用具給付事業」の指定を受けました で解説しています。

どこで購入できる?

スイトルボディは、メーカーのシリウス社が認めた正規販売店で購入できます。当サイト「スイトルボディ正規販売サイト」では、個人・法人どちらのご購入にも対応しています。販売店網については スイトルボディの代理店 をご覧ください。

補助金・給付の最新情報をまとめた資料は、無料でお送りしています。

無料で資料請求する(補助金・給付ガイド付き)

よくある質問

清拭は何日おきに行えばよいですか?

ご本人の状態や施設の方針によって異なります。汚れやすい陰部・おしりは毎日、全身は入浴できない日に合わせて行うのが一般的です。お湯で洗えるスイトルボディを取り入れれば、「拭く日」を「洗う日」に置き換えることもできます。

清拭とスイトルボディは、どちらを選べばよいですか?

どちらか一方を選ぶ必要はありません。体調が不安定な日は短時間の清拭、余裕のある日はスイトルボディで洗う、というように組み合わせることで、ケアの選択肢が広がります。

寝たきりの方や医療的ケアのある方にも使えますか?

ベッドに寝たまま使えるため、浴室への移動が難しい方にもお使いいただけます。人工呼吸器や吸引などの医療的ケアがある方は、主治医や訪問看護師にご相談のうえでご使用ください。

ベッドは濡れませんか?

お湯を出すと同時に吸い取る仕組みのため、ベッドが濡れにくい設計です。念のため、防水シーツやバスタオルを敷いてご使用ください。

購入前に試せますか?

体験のご相談を承っています。資料請求フォームの備考欄に「体験希望」とご記入いただければ、折り返しご連絡します。

まとめ|これからの清拭は「拭く」と「洗う」を選べる時代へ

  • 清拭は清潔保持・皮膚の観察・気分転換に欠かせないケアだが、汚れ残り・時間・冷えといった限界もある
  • 第31回日本難病看護学会学術集会では、ベッド上でお湯を使って洗い流す「これからの清拭」が紹介され、医療職から大きな関心が寄せられた
  • スイトルボディなら、約 1 リットルのお湯で、寝たまま体や髪を洗える
  • 施設向けの補助金や、障害のある方向けの日常生活用具給付を使える場合がある

「拭くしかない」から「洗うこともできる」へ。ケアの選択肢を増やしたい方は、まずは資料で詳しい情報をご確認ください。

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清潔さは日々の環境づくりから。

全身の洗身が約15分。
洗髪もベッド上で可能。
ちょっとした汚れを綺麗にしてあげたいときでも、ササッと洗浄ができる介護用洗身用具。

スイトルボディが寝たまま頭を洗える様子の写真
寝たまま頭を洗える様子
寝たきり高齢者の背中をスイトルボディ(switleBODY)で洗う様子の解説画像
寝たきりの状態で背中を洗う様子

本ページで詳細をご紹介中▼

【重要なお知らせ】国・自治体の全額補助(最大100%)には期限と上限があります。内容については後述しています。

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